/配 役
ファウスト 吉沢博志 (英語科)
メフィストフェレス 佐野泰道 (社会科)
マルガレーテ 水上知子 (二の八)
ヘーレナ 北川すみれ (国語科)
A 米原幸太郎 (三の一)
B 宮原直人 (三の二)
C 畑山喜美夫 (国語科)
D 伊藤明武 (三の五)
E、脚本 佐藤幸三 (社会科)
於・一九八六年九月二〇日 都立東大和高校体育館・楢木祭職員劇
ファウスト (舞台の中)
メフィストフェレス (舞台の中央に立って)私は悪魔、メフィストフェレス。私はキリスト の神ヤハウェと一つの賭けをした。それは神の申し子ファウストを悪の道に誘惑できるかどうかというものなのだ。ファウストは誠実で真理を探究することに熱心な奴だが、こういう輩をして悪の道に誘い込むことこそ悪魔の本懐というものなのだ。ウワッハッハッ・・・(振り向いて)さて、ファウストが来たようだ。
ファウスト なあ、メフィストフェレス。私は教師を始めてから随分になるが、最近とみに悩んでいることがあるのだ。
メフィストフェレス ファウスト、それを遠慮なく私に話してください。私たちはトイレにだって一緒に行くような、・・・そんな仲じゃないですか。
ファウスト 私はいつも物が分かったような顔をして授業をしているが、実際のところ何も知ってはいないんじゃないか。つまるところ、人間は何も知りえないんじゃないのか。そんなことに悩んでいるんだ。
メフィストフェレス そうですか。しかし、それは謙虚さにとって必要な悩みでしょう。だって、そうじゃないですか。現代は何も考えていないで、訳もなく他人に合わせて生きている人間たちが、どうしてか至るところで威張り散らしているという不思議な時代なんです。謙虚さは是非とも必要なものです。・・・そうですね、それではこれから知識とは何か、そもそも生きるって何なのか、私と考えてみようではありませんか。
ファウスト いったい、どうするというんだ。
メフィストフェレス 考えるための何か。そう、きっかけというか、取っ掛かりみたいなものがあればいいのですが・・・。
ファウスト そうだな、私はまず考えるが、・・・知識とは使ってみて役に立つものではないのか?
メフィストフェレス それでは一つ、実験をしてみましょう。
ファウスト 何か私に出来ることはないだろうか。
メフィストフェレス (退場しながら)まあ、そのままで待っていてください。(本の束を抱えて再び登場。本を舞台の中央に置く) これは私がこの二年間で読んだ本の凡てなんです。
ファウスト (首をかしげる)
メフィストフェレス つまり、これは、私の知識そのものなのです。この知識がいったい何の役に立つのか、二人で考えてみようではありませんか。
ファウスト 何を言い出すのかと思ったら、ちょっ、ばかばかしい。そんなもの、クソの役にも立ちはしないではないか。
メフィストフェレス いやいや、私たちのために便所紙くらいにはなりますよ。チリ紙交換に出せば、消しゴムくらいは買えるしね。(本を枕にして寝る)こうすれば、枕にだってなるじゃないですか。
ファウスト ふん、これが某社会科教師の実態だ。口にべちょっとキスしてやろうか。(キスの真似をして退場しかかる)
メフィストフェレス (起き上がって本を抱え、ファウストを追いかけながら)ファウスト、後生ですから待ってください。・・・まあ、そう怒らないで。お詫びといってはなんですが、私は貴方に良いものを見せてあげましょう。
ファウスト 良いものって?
メフィストフェレス (舞台の端に寄りながら)まあ、見ていらっしゃるがいい。もうすぐ此処を知識人たちの群れが通りますから。
ファウスト 知識人たちの群れ?
メフィストフェレス 「知的なタコイカ」といったところでしょうか。ほら、あのカップラーメンの。彼らが、何処で、どうやって生活しているかは誰も知らないのですが。
ファウスト なんだか、月光仮面みたいだなぁ。
メフィストフェレス ただ、いつも論議に耽っている。ただ論議することを愉しんでいる。そういう根も葉もない連中なんです。
(AはBの目を隠しながら登場。C、D続けて登場。マルガレーテ隅で待機)
B ・・・ところで、 君はどうして先ほどから僕の目を押さえているのかね。
A なんだか、こんな場面を、昔見たことがあるような気がするのですが。・・・僕は貴方がBlindだと聞いて、貴方の目を是非とも覆ってしまいたい衝動に駆られたのです。Blindって、ほら、ドイツ語で目が不自由だってことでしょう?
B いや、僕は姓名がBlindなのであって、なにも目が見えないということではないのだ。
A あや、それは失礼なことをしました。僕は、また、貴方がBlindであると思って・・・。
B いや、僕はたしかにBlindだが、Blindではない。・・・はて、いったい僕は何を言っているんだろう。
C はっはっ、人間、いったん悩み出すと何を言い出すやら、分からんもんだ。
B 笑うとは失敬な。いったい僕が何事か夢想でもしたというのか。
C (首を振りながら)いや、とんでもない。貴方は自分がなんなのかということを考えているだけ、その分だけ他の人よりは賢い。
D そう、それなんだ。僕は前から疑問に思っていたのだが、自分というものを考えている自分とはいったい自分ではないのかね。
C ううん・・・、自分も、自分を省察している自分も両方とも自分なのだ。だから、自分はどうしようもなく自分なのだ。
D では、自分と、自分を考えている自分とどちらがより本当の自分なのだろうか・・・。
ファウスト 彼らは、いったい、何を話しているのかね。
メフィストフェレス さあ、それは私にも分かりかねますが・・・、ただ、愚にはつかぬことでも、彼らはただ考えているということだけで、・・・どうやらそのことだけで、人よりは勝っているらしいのです。少なくとも、彼ら自身はそう思っているようです。
ファウスト (隅にいる少女を指差し)・・・ところで、あそこで花を摘んでいる少女は誰だ!?
メフィストフェレス さあ、私にも分かりませんが。・・・自己を知るには行為によってとも言います。だから、もし気にかかるなら話しかけてみれば良いでしょう。(呪文を唱えるように)恐れず、・・・ためらわずに。
ファウスト (マルガレーテに近づきながら)初めに言葉ありき!
メフィストフェレス (傍観しながら呟く)ダメだ、こりゃ。
ファウスト そうか、それでは、これではどうか。・・・ヘイ、彼女!お茶しない?
メフィストフェレス (頭を抱えながら)軽すぎるんだよ。まだ古典的なやり方のほうがましだ。
ファウスト もし、お嬢さん、・・・はっ、綺麗だ!失礼ですが、もしお帰りなら、私の腕をお貸ししてお送りいたしましょう(腕を差し出す)。
マルガレーテ 私、お嬢様ではございません。それに綺麗でもありません。送っていただかなくても家ぐらい帰れますわ。
(ファウストを振り切って退場する)
ファウスト いや、実際、あの子は綺麗だ。髪はまことの黒髪。瞳は星のようにきらきらと輝いている。あの子だったら、きっと、星先生が作った因数分解の問題でもまばたきの終わらぬうちに解いてしまうことだろう。
メフィストフェレス ああ、なんたる愚劣な先入観。
A これ、そこのお方!(ファウストを手招く)まあ、こちらに来て、一緒に話でもなさいませんか?
B そう、私どもの話に加わってくだされ。随分とあの娘
にご執心のようじゃったが。
ファウスト ええ、あの娘のひと目でも、ひと言でも、私にとってはこの世のあらゆる知恵にもまして嬉しいのです。
D あれはまったく罪のない代物ですよ。
C 恋をなさるが良い、恋を。恋ほど上等な仕合せはない。
ファウスト もう、その気になっちゃったもんね。おい、メフィスト!
お前の魔法であの娘の心を手に入れておくれ。
メフィストフェレス さて、私のような上等な悪魔にだって、あのように純真な娘の心を奪うことは難しいのです。
ファウスト 私の、この気持ちを分かって欲しい。(メフィストテレスの手を取る)愛は美しい誤解というけれど、この愛にそのようなものなど、まったき差し挟む余地などないのだから。
(ファウスト詰め寄る。メフィストフェレス振り切る)
メフィストフェレス まったく貴方は臭い芝居をしますね。いいでしょう。今夜のうちに、なんとかしてみましょう。明日、娘がここを通りますから、・・・そうしたら話しかけてみてください。凡てはそれからです。・・・凡てはそれからです。
(ファウスト、続けてメフィストフェレス退場)
(マルガレーテ、花束をもったファウスト、立て続けに登場)
ファウスト もし、私のかわいい人!
マルガレーテ ちょっと、ごめんなさい。
(ファウストから花を一輪とって花弁をむしり始める)
ファウスト それをどうするの?
マルガレーテ いやぁよ、お笑いになるから。(花弁をむしりながら)たんなる悪戯ですわ。
ファウスト なにを独りで語っているんだろう・・・?
マルガレーテ 私をお好きだ・・・、お好きでない・・・
ファウスト 天女だ!
マルガレーテ お好きだ、・・・お好きでない、・・・お好きだ、お好きでない。(最後の花弁をむしりながら、さも嬉しそうに)私がお好きなんだわ。
ファウスト そうさ、好きだとも。その花占いを神のお告げだと思いなさい。君に分かるかい?(マルガレーテの手を取りながら)愛されているっていう意味が。
マルガレーテ わたし、・・・なんだか、ぞくぞくする。怖いわ。
E (身を乗り出して)おい、そこの二人!そこで何をしているんだ。みんなが楢木祭でひっちゃかめっちゃか忙しいというのに。
(マルガレーテ驚いて退場する)
ファウスト うるさい!。お前はいったいなんなんだ。
E 私は保護観察官です。少年少女が非行に走らないかどうか観察する義務があります。
ファウスト いつの世でも人の恋路を邪魔する者はいるものだ。本人同士がしっかりしていればいいではないか。
E そんな、どっかの浮ついた高校生のようなことを言っていてはいけませんなあ。清い男女交際をしなければいけませんぞ。清い男女交際を。
ファウスト まあ、構わないから貴方にはずぅっと離れていてもらおう。・・・まったくひも付き交際になるとは、いかに遠山の金さんでも知らなんだ。あれ、お釈迦様だつたかな?はて、マルガレーテ、止まれ、マルガレーテ、お前はいかにも美しい。
E はっはっは、振られておしまいになりましたなぁ。はっはっは、もう一つオマケに、はっはっは。
ファウスト 黙れ!マザコン。あくなき破壊者。お前のような奴は微分積分に苦しんで赤点を取ってしまえ。
E なにを、ロリコン!貴方も紳士ならそろそろ立身出世でもお考えなされ。
ファウスト そんなものは人生の目的にはなるかもしれんが、男の夢、ロマンではないわ。
E では、訊きますが、男の夢とはいったい何なのですかぁ。
ファウスト 男の夢が愛でなくてなんであろう。
(語りながら勇んで退場)
E あっ、これ、お待ちなさい。不倫はいけませんぞ、不倫は。夏は風鈴、卵で作るのはプリン。
(ファウストを追って退場)
(メフィストフェレス登場)
メフィストフェレス あらゆる享楽をもって二十四年の間、ファウストの欲求を満足させれば、満足させさえすれば、あの魂は悪魔のものになるというのに・・・。(俯きかげんで考え込む風をする)しかし、マルガレーテは純真すぎるがゆえに、・・・これでは余の目論見も失敗といえよう。・・・いったい、余はどうすればよいのだ。・・・賭けごと?・・・いや、あやつは合理的な人間だからパチンコ百円だってつぎ込みはしない。酒?これはいかん。あやつは奈良漬け一枚でご機嫌になっちまうんだ。・・・やはり、女がいいのか。あやつは女にはだらしがないから。・・・ちょっと待てよ。あちらから来るのはミス東大和高校のヘーレナではないか。(舞台の隅に控えて、ヘーレナをうかがう)
ヘーレナ ああ、此処はいったい何処なのでしょう。家からはだいぶ歩いてきてしまったようだけれども。・・・ああ、随分と疲れてしまったから休息したい。
メフィストフェレス (やはり、独り言のように)そうだ、ファウストめ、
見ているがいい。解け難い恋の絆に誘い込まれた罰あたりめ。ヘーレナにうつつを抜かした人間はなかなか正気には戻れんて。
ファウスト (ぶつぶつ言いながら登場)ああ、可愛い人、マルガレーテ。だが、私は果たして心から満足していただろうか。・・・真理を求めれば、女にうつつを抜かしている暇はないであろう。事実、女は学者を堕落させる。・・・そう、そうなのだ。ああ、神よ、我を許したまえ。私は初心に帰ってまた研鑽に励むことにしよう。
ヘーレナ まあ、貴方は東大和市中央三丁目945番地で最も博識の人、ファウストではありませんか。
ファウスト おお、そういう貴女はヘーレナ・北川
ヘーレナ いったい、こんな所でどういたしまして?
ファウスト 私は確実に恋の矢を射当てるお方と射当てられた男を見て驚きに堪えません。
ヘーレナ まあ、なにを突然に。この近くには学校があるんですよ。そんなご発言をあの文部大臣がお許しになるはずがありません。
ファウスト だって、愛しちゃったんだもん。
ヘーレナ 今、世間を騒がせている公式参拝でもしていらっしゃい。
そして、お言葉にお気をつけあそばせ。
ファウスト 愛のためにどうして時間が必要でしょう。人を魅了する美しさ、熱望を掻き立てる艶やかさ。私は、もう、身も心もがんじがらめにされてしまった。貴女が手に入らなければ、私はもはや生きていけません。
ヘーレナ ああ、呪わしいこの身。どこへ行っても男たちの心惑わせて。その身をも大切なことをも等閑にさせるとは。なんという惨い運命が私に付き纏っているのでしょう。・・・(コンパクトを取り出して眺めながら)ところで、わたし、可愛いかしら。
ファウスト (ヘーレナの手を取って)二つとないこの運命をあまり難しく考えなさるな。死が二人を別つまでこの愛を生きよう。
ヘーレナ でも、美と幸福は両立しないと、昔から相場は決まっていますもの。
ファウスト 黙りてよ、黙りてよ。いったいどうして、・・・何が私たちの運命を引き裂くというのでしょう。
ヘーレナ 私は今から帰ってそろそろ夕食の支度をしなくてはいけませんの。貴方、お味噌汁はお好き?お好きなら、ワカメとお豆腐とどちらが良くて?
ファウスト そんなもの、喉元過ぎれば所詮は同じ。ああ、グルメ、魚の目、台風の目、物欲とそれにともなう軽薄さは、人間にとって永遠に敵であることを辞さないでしょう。
ヘーレナ 女は齢とともに現実的になりましてよ。
ファウスト それなら、愛は現実的なものではないというのか。現実的なものは理性的なものであるというのに。
ヘーレナ 愛の本質なんて、愚かな人間のたんなる(ゆっくりと)お、も、い、こ、み、じゃなくって、ほ、ほ。
ファウスト ただ、貴女の人間性が貴女の美しさのためには働かなかったことを悔やむばかりだ。
ヘーレナ あら、美はあらゆる作為、こしらえごとを越えていましてよ。
ファウスト 貴女が行っておしまいになるときに、いっそ、屁でも噛ましてくれたら、私は貴女のことなどすっかり忘れることができるでしょうに。
ヘーレナ では、遠慮なく。(お尻を突き出して退場する)
ファウスト ああ、この場所こそ呪わしいのだ。此処こそ私を苦しめる場所なのだ。私の心臓をちくりちくりと刺すものがあって、もうそれを我慢することができなくなっている。(項垂れて苦しむ)
メフィストフェレス ファウストさん、どうなさったのですか?
ファウスト なんだろう、なんだか今までの私は私ではなかったような気がするのだ。
メフィストフェレス いったい、何をお望みなんです?
ファウスト わ、た、し、を。本当の私を見つけて欲しいのだ。
メフィストフェレス (舞台裏に向かって)まかり出ろ。旦那様のご用がある。
A とうちゃんは戦争で六人殺した。かあちゃんは平和で七人中絶した。戦争と平和の違いや、如何。
C (声色を使いながら)さあ、今日はどうしようかな。・・・やってきていそうもない人に当ててみようかな。予習をしてこないなんて人は東大和の生徒ではありませんね。・・・ろくに教材の解説もしないくせにイヤミたらたら。挙句の果ては強引に先に進めてしまうようなリーダーの授業なんてだいっ嫌いだ。
(※注 この部分の台詞は筆者の知らぬ間に変更されていた。おそらくは劇を企画した教員が生徒の希望を受けて筆者に事前連絡することもなく取り入れられた)
B 私は義理と人情を重んじて、もう少し残ってみることに
しよう。
ファウスト 尋ねたいが、人が人生を生きるとは、いったいどういう
ことなのだ。
B ファウストさん、せっかくではありますが、その答えは
貴方自身で探さねばなりません。・・・私はBlind。
ファウスト おい、メフィスト!こいつ、私の言うことを聞かんぞ。お前の お前の魔法が弱ってきたんじゃないのか。・・・ううう、もっと光 もっと光を。
メフィストフェレス そのお尋ねにはハイと言うしかありません。
B 私の声は耳には聞こえなくても、きっと胸には響くでし
ょう。私は、最後に言いますが、人間は一生目が見えないのです。人間には決して真理など見えないのです。(退場しながら)さようなら、ファウストさん。貴方も結局眼の見えない人で終わるのです。
ファウスト (よろよろと立ち上がりながら)はっ、私は今まで何をして ていたのだろう。なんだか、魔法を掛けられていたみたいだ いだ。
マルガレーテ あの方のお声が聞こえるような気がする。(ファウストを探し 捜しながら)何処にいらっしゃるのかしら。もし、いらしたら、 あの方の胸に抱かれよう。
ファウスト 私だよ。今でも、私を愛してくれるかい?
マルガレーテ 貴方なのね、どうか、もう一度おっしゃって。
ファウスト 随分捜したんだよ。いったい、何処に行っていたんだい。
マルガレーテ 立川のウィルまで。マックポテトを買いに。
ファウスト 私は山本山の海苔が好きなんだが。
マルガレーテ お腹が空いているときに海苔など足しになりませんわ。
ファウスト 鰹節を使ってネコマンマなんてどうだろう?
マルガレーテ 猫が入っていないかしら?
ファウスト 猫は入っていないだろうが、鰹は泳いでいるかもしれな
い。
マルガレーテ 知りませんわ。貴方、お腹、空いてて?
ファウスト 恋で胸もいっぱいだよ。
マルガレーテ でも、本当に貴方なんですか?
ファウスト 私は私だよ。これ以上確かな真理があるだろうか。
マルガレーテ 手を握らせてくださいな。夢じゃないんだわ。可愛いお手 手。
ファウスト 自由も真理も愛も日毎にこれを戦い取ってこそ、これを
享受するに値する人間と言える。高い幸福を予感しながら ら、私は、今、最高の瞬間を味わうんだ。(マルガレーテを を連れ立って退場しながら)さあ、行こう、マルガレーテ。
今、私たちの精神は高貴に満ちて、祝福された人々の群れに れに迎え入れられるであろう。そう、なによりも努力する る人間こそ祝福に値するのだから。
(了)
ことなのだ
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