フィガロの結婚


フィガロの結婚

2,Sept.,2022、FM.NHK、 オペラ・ファンタスティカ、

パリ・オペラ座公演「フィガロの結婚」

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以前、思いのままに「モーツァルト雑感」をしたためた。

モーツァルトは何も語らない、

いずこかで見かけた文言に共鳴して綴ったものだった。

作曲された多くのものに題名らしき題名は無い。

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だから、モーツァルトオペラはモーツァルトではない。

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とある音楽大学での卒業公演、フィガロ。

初めから下手な詩の朗読を聞いているようで、

感性移入が出来なかった。

素人ながらの感想で申し訳ないが、

率直な感想だった。

モーツァルトオペラはモーツァルトではない、

それは確信に変わっていた。

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この日、ラジオが気まぐれに流し始めた、フィガロ。

電源をオフにするべく、

私は視線をラジオへと移した。

しかし、 なぜか、歌声が心地よい。

いつのまにか、次第に耳は奪い取られ、

手にしていた書籍の文字が眼に入らなくなった。

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言葉がリズムに乗って、

歌声が楽器と化している。

なんということだ。

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それから、およそ3時間半、

歌声と楽器が奏で合って、

音のゆりかごに載せられているような、

そんな幻想に漂った。

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言葉以前から奏でられる言葉は、

言葉自らを超え出てゆくのだろうか。

新たな課題が性起した。

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本物は、予断を超えて、心に響く。

                 2022,09,04


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